歯を抜いた隙間はどうするの？ | 横浜の矯正歯科はSYNC横浜元町矯正歯科

歯列矯正の装置には表側矯正（ラビアル）、歯の裏側からの矯正（舌側矯正・裏側矯正・リンガル）などのマルチブラケット矯正装置、そしてインビザライン（薬機法対象外）に代表されるマウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置があります。

歯の裏側からの矯正（舌側矯正・裏側矯正・リンガル）を選ぶ方は「できるだけ目立たずに矯正治療をしたい」という希望を持っています。
矯正装置自体は目立たないものの、抜歯治療の場合は”歯を抜いた隙間（抜歯空隙）への配慮”が必要になります。
抜歯する歯として最も多く選ばれるのが「第１小臼歯（前から４番目の歯）」です。
歯並び、口の大きさ、口角の上がり方によりますが、歯を抜いた隙間（抜歯空隙）がやや目立ちやすい位置になります。
当院では、歯を抜いた隙間（抜歯空隙）をできるだけ目立たなくする配慮としてテック（仮歯）を装着することができます。

１）咬むことはできません
テック（仮歯）は咬むことには適していません。厚みがなく接着強度も弱いため、無理な力を加えるととれてしまいます。食事の際には注意が必要です。
＊当院ではテック（仮歯）は「歯の裏側からの矯正（舌側矯正・裏側矯正・リンガル）」でのみ装着します。

２）少し隙間があります
通常、天然の歯同士は隙間なく接触しています。 一方、抜歯した隙間（抜歯空隙）は「歯を動かすための隙間」なので、テック（仮歯）は歯の移動を想定して2mm程度削って隙間を作る必要があります。 また、清掃性に配慮し歯茎との間にも少し隙間を空けておきます。（図２）

テック（仮歯）は矯正治療中の審美性に配慮し装着されますが、治療上必要不可欠なものではありません。
一方”歯肉や隣在歯と僅かな空隙を維持”してるため、テック（仮歯）の周囲は汚れが滞留しやすい状態にあります。患者さん自身の念入りな清掃が必要です。
口腔衛生状態が良くない場合には、すぐに歯肉が腫れたり虫歯の原因になるため除去することになります。
見た目よりも歯の健康管理が優先されるからです。

１歯を抜いた隙間（抜歯空隙）への配慮

2 テック（仮歯）とは

3 テックの効果

４テックの注意点

５限界について

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１ 歯を抜いた隙間（抜歯空隙）への配慮