当院に寄せられる矯正治療に関する、よくあるご質問。
患者様から当院に寄せられる、矯正治療に関する「よくあるご質問」をお知らせします。
Q1. 舌側矯正は治療期間が長く、仕上がりも良くないと聞きましたが?
当院では舌側矯正で治療期間が長くなったり、仕上がりが劣ったりするとはありません。治療期間はおよそ1~2年ですが、これは患者さんの歯並びの状態で決まります。 舌側矯正の期間や仕上がりについての間違った見解は、この分野に関する専門知識や臨床経験の不足によるものです。
Q2. 舌側矯正では歯の表側には全く装置はつけないのですか?
基本的に装置は全て歯の裏側につけられます。
ただし、治療上必要と判断した場合にはご理解を頂いた上で、歯の表側に最小限の補助装置(*)をつける場合があります。
*犬歯につける透明なプラスチックボタン、奥歯につける金属リングなどがありますが、日常生活ではほとんど目立ちません。
Q3. 舌側矯正のデメリットはありますか?
装置が歯の裏側についている性質上下記のようデメリットがありました。
1. 話しにくい
発音時に舌が装置に触れるため、治療開始当初は若干の話しにくさがあります。しかし1ヶ月程の間に舌の位置が適応し、正しい発音が出来るようになります。発音にシビアなアナウンサーの方でも支障なくお仕事をされています。
2. 咬みにくい
上の前歯の裏側の装置に下の前歯がぶつかる場合は、奥歯が浮いて咬みにくくなります。その場合は奥歯にプラスチックを接着し咬めるように調節します。
3. 歯磨きがしにくい
歯の裏側は見えにくいため歯ブラシを正しく当てるのがやや難しくなります。しかしリンガルブラケット矯正装置の小型化、セルフライゲーション化などの改良により、上記のようなデメリットは改善されつつあります。
Q4. 抜歯して治療を行う場合、歯を抜いた後の隙間が気になるのですが?
舌側矯正を選んだ以上は、できるだけ目立たずに治療したいですよね。
これは、舌側矯正治療のすべてのステージにおいて配慮されるべきことです。
当院では抜いた隙間が極力目立たないように「テック(仮歯)」をお付けします。
例えば4番目を抜歯した場合には、5番目の歯(第2小臼歯)の近心(手前側)にプラスチック製の歯(表面が歯の形をしていますが、厚みがないダミーのようなものです)を接着します。
テックにより、見た目の審美性は十分確保されます。また抜歯した隙間がそのままの場合、発音の際に息漏れしてうまく話せないことがあります。テックをつけることで息漏れも断然少なくすることができます。
Q5. 治療後のメンテナンス装置も目立たなくしたいのですが?
メンテナンス装置(リテーナー)には様々な種類のものがありますが。リンガル・リテーナーなら歯の裏側にワイヤーを接着することで、目立たずにメンテナンスができます。
*リテーナーは咬み合わせの状態により最適なものをご提案いたします。
Q6. 治療のペースについて教えてください?
基本的に治療は1~2ヶ月毎に行います。
しかし、最近の矯正装置・材料および技術の向上に伴い、治療段階によってはもう少し来院間隔を長くすることも可能になりました。 そのためご遠方からの通院や、お仕事が忙しい方でも無理なくスケジュールを組むことが出来ます。
Q7. 現在40歳です。銀歯が多く、過去に歯を抜いたこともあります。矯正治療は可能ですか?
治療は可能です。
現在虫歯などの治療対象歯がなく、歯を支えている骨(歯槽骨)や歯肉が健康な状態であれば、十分歯を動かすことは出来ます。 ただし、年齢とともに歯周病や骨の代謝など、様々なリスク要因が増えることも事実です。
当院では歯周病専門医・口腔外科専門医とのチームアプローチにより、各方面から治療をサポートしております。