横顔のライン

横顔のライン

裏側矯正で目指す
「美しく調和のとれた横顔・口元のバランス」
の基準にイー・ライン(Eライン)があります(前回の記事参照)。
そして日本人の場合
「上下口唇がイー・ライン(Eライン)に接する」
状態であることが理想とされています。

イー・ライン(Eライン)は比較的知られた概念です。
しかし、「美しく調和のとれた横顔・口元のバランス」を実現するための要素は他にもあります。

1. 鼻唇角(Nasolabial angle)

1-1. 鼻唇角(Nasolabial angle)とは?

鼻唇角(Nasolabial angle)とは、顔を横から見たときに「鼻の先端から鼻の付け根までのライン(A)」と、「鼻の付け根から上口唇に延長させたライン(B)」のなす角度です。

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1-2. 理想的な鼻唇角(Nasolabial angle)は?

日本人では90°~100°、白人は90°~120°程度が理想的といわれています。

1-3. 前歯の位置と鼻唇角(Nasolabial angle)

上口唇の「張り具合」(ラインB)は、上顎の前歯の前後的な位置の影響を受けます。
すなわち、美容整形などでラインAが変わらなければ鼻唇角(Nasolabial angle)は歯の位置に影響を受けます。

具体的には、上の前歯を前方に出すと鼻唇角(Nasolabial angle)は小さくなります。
反対に上の前歯を後方に引っ込めると、鼻唇角(Nasolabial angle)は大きくなります。

つまり裏側矯正で鼻唇角(Nasolabial angle)はある程度コントロールできるのです。
*上顎の前歯を5mm後方に引っ込めると、上口唇は4mm程度後方へ移動すると言われています。

元々ラインAの鼻の先端側が上がっている(鼻が上向き)の場合は、上顎の前歯を引っ込めすぎると、鼻唇角(Nasolabial angle)が大きくなりすぎて、間延びした横顔になってしまします。
注意深い診断と歯の移動が必要です。

2. オトガイ部の状態

オトガイ(頤)部とは下顎の先端の部分のことです。
矯正治療では「美しく調和のとれた横顔・口元のバランス」を実現するため、このオトガイ部にも配慮します。

前歯が突出して口唇が閉じにくくなると、オトガイ部が緊張し「梅干しのようなシワ」が形成されます。
患者様自身の表現を借りると「怒っているような口元」に見られることがあります。

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下口唇からオトガイ部にかけての輪郭は「なだらかなS字状カーブを描いている」ことが理想的と考えられています。

この際、オトガイ部には緊張感がなくメンターリスサルカスが形成されています。

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3. まとめ

裏側矯正の治療計画を立てる際には、「歯並び・咬み合わせ」だけではなく「イー・ライン(Eライン)」や「鼻唇角(Nasolabial angle)」、「オトガイ部のライン」など、「美しく調和のとれた横顔・口元のバランス」を実現することにも配慮しています。

「裏側矯正と横顔のライン」について見えてきましたか?

(文・監修/医療法人社団Synchronize SYNC横浜元町矯正歯科 小玉晃平 KOHEI KODAMA,D.D.S.)

 

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