食事に配慮が必要な3つの理由

食事に配慮が必要な3つの理由

「矯正治療を始めたら、好きなものが食べられないの?」
よくいただく質問です。
結論から言うと
「ほとんどのものは食べられます。大好きなメニューも全くあきらめる必要はありません。」
私自身、矯正治療の経験があります。
経験値を上げるために(?)色んなものを試してみました。

今回は、裏側矯正と食事について考えてみましょう。

1 裏側矯正で食事に配慮が必要な3つの理由

裏側矯正をスタートすると、食事についての配慮が必要になります。
それは以下のような理由からです。

1-1 痛みへの配慮

矯正治療で歯が動き始めると、生理的反応として痛みが出ます。
歯の土台(歯根)と歯を支えている骨(歯槽骨)の間にある、クッション(歯根膜)が炎症を起こすためです。

通常矯正治療に伴う痛みは、頭痛のような「自発痛」ではなく、ものを咬んだ時に症状の出る「咬合痛」です。

痛みのある時期には、無理なく食べられて、しっかりと栄養が摂れるような食事を心がける必要があります。

1-2 装置の破損を防ぐ配慮

矯正装置(ブラケット)は歯科専用の接着剤で歯面に付けられています。
普通の食事や歯磨きくらいでは外れたり壊れたりはしません。
しかし、硬すぎるものを咬んだり不意に強い力が加わると、脱離したりワイヤーが変形したりする可能性があります。

装置の破損は怪我につながるだけでなく、治療スケジュールが遅れてしまうので、食事への配慮が必要です。

1-3 衛生面での配慮

矯正装置(ブラケット)はとても小さなものですが、複雑な構造をしています。
そこにワイヤーが装着されると、さらに複雑さを増します。

食べ物の種類によっては、装置やワイヤーに絡まったりくっついたりしてしまします。
食渣をそのまま放置すると、お口の中が不衛生になり、歯肉炎や虫歯の原因になってしまいます。

2 見た目上の配慮

矯正治療中は、どんなに気をつけても装置の周りに食べ物が挟まってしまいがちです。
これは毎日の食事の際に起こりうることです。
仕方ないことなのですが・・・。
一人ならともかく、他の人と食事をする時は困りますよね。

仕事相手との会食、デートの食事、飲み会などでは装置に何か引っかかっていないか気になりますよね。
場面によっては、頻繁にトイレに立つわけにもいきません。

これらは、表側矯正の場合に特に配慮すべきことでしょう。
一方、裏側矯正では装置に食べ物が挟まっても、とりあえず他の人から見られる心配はないのです。普通に食事を済ませた後に、ケアしていただければ良いのです。

裏側矯正の体験談では、この「食事中の見た目の問題」がしばしばコメントに出てきます。
みなさん「引っかかった食べ物が見えなくて本当に良かった!」とおっしゃいます。
まさに、裏側矯正のメリットの1つと言ってよいでしょう。

3まとめ

裏側矯正の治療中は、下記の理由で食事への配慮が必要になります。

1 痛みへの配慮
2 装置の破損を防ぐ配慮
3 衛生面での配慮

安心してください。決して「好きな食べ物が食べられない!」という訳ではないのです。
次回は、具体的な配慮の仕方を考えていきます。

「裏側矯正で食事に配慮が必要な3つの理由」 について見えてきましたか?

(文・監修/医療法人社団Synchronize SYNC横浜元町矯正歯科 小玉晃平 KOHEI KODAMA,D.D.S.)
 

Viorel Sima/Shutterstock.com

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