裏側矯正のメリット各論 1 「見た目を気にせず治療ができる」

裏側矯正のメリット各論 1 「見た目を気にせず治療ができる」

1 マルチブラケット装置

1-1 マルチブラケット装置とは?

歯列矯正装置の代表的なものに「マルチブラケット装置」があります。
歯の表面に「ブラケット」と呼ばれるアタッチメントを歯科専用の接着剤でくっつけます。そこに歯を動かす動力源となる「アーチワイヤー」を固定します。これがマルチブラケット装置の基本構造です。

1-2 マルチブラケット装置の変遷

従来の「表側矯正」では、ブラケットやアーチワイヤーが非常に目立ってしまいます。そのため、
「矯正治療の必要性は理解しているけど、見た目が気になるのでスタートに踏み切れない!!」
という方が、非常に多いのが実情です。

そのため、国内外のメーカーはブラケットやアーチワイヤーを「なるべく目立たなくするため」の改良を重ねてきました。当然、機能面でのアップデートも併せて行われてきました。

ブラケットの改良を「材質で分類」すると、大まかに以下のような変遷になります。
メタル(金属)→プラスチック(コンポジットレジン)→セラミック

写真1はメタルブラケット。
写真2は半分メタル、半分プラスチックのブラケット。
写真3は上がセラミック、下がプラスチックのブラケットです。

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写真1

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写真2

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写真3
セラミックのブラケットは大分目立たなくなってきました。
しかし、「見えないように矯正治療をしたい」という強い要望に応えられるものではありません。

1-3 アーチワイヤーの改良

アーチワイヤーは、通常いわゆる針金の色をしています。
見た目に配慮して、表面を白くコーティングした製品もできています。
しかし、アーチワイヤーに屈曲(歯の位置の微調整のため)が追加されたり、ゴムやバネなどの補助装置が入ったりすると、やはり目立つことは避けられません。

2 画期的な裏側矯正装置

「矯正装置が見えない。」
これが裏側矯正の最大の特徴です。
写真4を見てください。表側矯正装置との差は歴然としています。

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写真4-1

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写真4-2

*インビザラインのような、透明なマウスピースタイプの矯正装置も、審美性には優れていますが、まだまだワイヤー矯正に比べて適応症例が限られるようです。

「矯正装置が見えない」ので、「見た目に配慮する必要があるお仕事」をされている方には強い味方になります。

そのためSYNCでは、航空会社のCAさんが多く裏側矯正を希望されてきます。
「常に笑顔を絶やさない」仕事だけに、歯並びはとても気になるのです。
素晴らしいプロ意識だと思います。

保育士さんも多いですね。
表側矯正の装置は小さな子供にはインパクトが強いようで
「装置を見た途端に泣いてしまう子供もいるんです!」
という話を聞いた事があります。
また、子供たちが保育士さんの顔にぶつかってくる事も多く、歯の表側よりも裏側に装置が付いている方が、怪我をするリスクを少なくできるというメリットもあります。

以前の記事でも書きましたが、ウェディング、就職活動、成人式など人生の大きなイベントでも、見えない裏側矯正は大活躍です。

3 日本人にフィットしている裏側矯正

SYNCの近くにはインターナショナルスクールが2校あります。
子供たちの矯正治療率が非常に高いのには驚かされます。
しかし、その多くは表側矯正で治療しているようです。

欧米人にとっての矯正治療は「健康や見た目に対する意識の高さ」を表すとともに「治療にお金をかけられる余裕」を示すものでもあるようです。
一種のステータスシンボルであり、歯列矯正は非常にポシティブなイメージを持たれています。

一方、日本での歯列矯正の普及率はまだまだ高いとは言えません。
その原因の一つに「矯正装置が目立って恥ずかしい」という思いがあるのです。
どうやら裏側矯正は「人目を気にしがちな日本人の気質」にはピッタリフィットしているようです。

「裏側矯正のメリット」について、見えてきましたか?

(文・監修/医療法人社団Synchronize SYNC横浜元町矯正歯科 小玉晃平 KOHEI KODAMA,D.D.S.)

Javier Brosch/Shutterstock.com

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