裏側矯正と歯のサイズ

裏側矯正と歯のサイズ

裏側矯正で「キレイな歯並び・正しい咬み合わせ」を実現するための条件の一つに「上下の歯のサイズのバランスがとれていること」があります。

歯列の中に極端に小さい歯や大き過ぎる歯があると、当然その前後の歯並びに影響を及ぼします。歯が欠損している場合や、埋伏して(埋まって)いる場合も同じことが言えます。

小さな側切歯(矮小歯・タル状歯)
小さな側切歯(矮小歯・タル状歯)
大きな中切歯
大きな中切歯

1. Tooth size ratio(トゥースサイズレシオ)

矯正歯科専門医では精密検査の段階で、全ての歯のサイズ(近遠心幅径)を測定し、治療後の咬合状態を予測します。
その際に用いられるのがTooth size ratio(トゥースサイズレシオ)という概念で、「上下顎の歯冠(いわゆる歯の見えている部分)の近遠心幅径の総和を求めて、その比率を算出した値」となります。

この値により「歯牙素材による上下顎歯列の不調和」を評価し、矯正治療の仕上げ段階において「緊密でバランスの良い咬み合わせ」が達成できそうか予測します。

2. 3種類のレシオ

またTooth size ratio(トゥースサイズレシオ)は歯列のどの部分に注目するかにより3つに分類されます。

2-1 Overall ratio(オーバーオールレイシオ)

上下歯列全体のバランスを表します。
Overall ratio(オーバーオールレイシオ)
=(下顎12歯の歯冠幅径の総和(mm)/(上顎12歯の歯冠幅径の総和(mm))×100(%)
*日本人の標準値:91.37±2.10%

2-2 Posterior ratio(ポステリアレイシオ)

上下の側方歯のバランスを表します。
Posterior ratio(ポステリアレイシオ)
=(下顎犬歯から第一大臼歯までの歯冠幅径の和(mm))/(上顎犬歯から第一大臼歯までの歯冠幅径の総和)×100(%)

2-3 Anterior ratio(アンテリアレイシオ)

上下の前歯のバランスを表します。
Anterior ratio(アンテリアレイシオ)
=(下顎6前歯の歯冠幅径の総和(mm))/(上顎6前歯の歯冠幅径の総和(mm))×100(%)
*日本人の標準値:78.09±2.19%

3. まとめ

裏側矯正専門クリニックのSYNCでは、常により高い治療ゴールを目指しています。
しかし「素材となる歯の大きさや数」に問題がある場合には、治療の難易度が高くなります。矯正治療だけでは不十分なこともあります。
そのような場合には矯正専門医だけでなく、補綴歯科や口腔外科とのチームでのアプローチが必要になります。

「裏側矯正と歯のサイズ」について見えてきましたか?

(文・監修/医療法人社団Synchronize SYNC横浜元町矯正歯科 小玉晃平 KOHEI KODAMA,D.D.S.)

Nata-Lia/Shutterstock.com

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